ようやく引越が終了しました。
細々とした修正はありますが、通常運用に戻ります。

サイトの引っ越しなど、ささっと終わるべきものなんでしょうが、余計に手間取ってしまいました。
以下、今回のサイトの引越についてまとめてみたいと思います。

1. 旧サイトの問題点

このサイトのドメインはアメリカのドメインレジストラで登録していました。開始当時、ホストもアメリカのプロバイダを利用してました。当時はまだ日本よりは割安だったためです。しばらくは、静的なサイトであったこともあり、特に問題はありませんでした。2004年にホスティングプロバイダが突如買収され、サイトが消滅します。何の連絡もなしに、です。これは、取引先から「メールが送れないがどうしたのか」と電話があって、初めて気づきました。早速、買収先の会社に連絡しましたが、ホスティング料は上げられる、話がかみ合わないなどの理由で、日本のホスティングプロバイダと契約することにしました。まあ、年間の費用が安く、ほどほどに気に入っていました。ドメインの利用はメールが中心でしたので、特に問題は感じずにいたのですが。

  • WordPress、PHP、MySQLは旧バージョンのみ
  • CPUが極めて遅い
  • 環境がアップグレードされる可能性がほぼない

と、いうことで契約更新期に引っ越すことに。

2. 情報収集はしたけれど…

仕事をしながらですので、メールを止める訳にはいきません。リスクを避け土日を選んで引っ越すことにしました。レジストラは変更せず、Webのホスティングは日本の別のプロバイダに、メールはGoogle Appsを利用する予定でした。変更の手順は、Webでしっかりと情報を仕入れ、抜かりのないように万全を期したつもりでした。

ホスティングプロバイダの契約は問題なく終了。
Google Appsも無事に登録。
レジストラの設定も指示通りにきっちりと。
あとは、反映されるのを待つだけ…

ところが、待てど暮らせど、正しく反映されません。
WebがOKだメールがダメ、メールがOKだとWebがダメ。
これを繰り返したあと、レジストラが原因であることがわかります。

どうせなら、レジストラも変えることにしました。

3. 英語がわからないわけじゃないのに

ドメインの移管なんですが、Web上には詳しく説明してくれている方がいて、その通りにと思ったのですが、レジストラの画面が頻繁に変更されているらしく、得た情報を手がかりに移管手順を進めます。
きちんと指示通りに手続きを終え、メール待ち。
4日後にメールが届きました。移管キャンセルのメールが…

何か手順を間違えたのかと思い、慎重に確認しながら再度申請。

やはり4日後にキャンセルのメールが。

落胆しつつ、メールをよく見てみると、キャンセル理由が
「現在のドメイン管理者によって不承認とされました。」
とあります。

「ドメイン管理者」って…

ここで、ドメイン管理者が「レジストラ」ではないことに気づきます。

「あ、俺じゃん。でも…」

ってことで、DNSを確認。

何てことはない、管理者が会社名「Studio Koala」になっていたんですね。
ずっと個人名で登録していたつもりでした。

4. 教訓

会社名を個人名に変更して、再々の申請。
今度は無事に移管ができました。

分かってしまえば単純なミスなんですが、以外と見落としやすいミスでした。
単純なミスほど見つけにくいものです。
特に思い込みがあるときは。

結局、ほぼ1カ月費やしてしまったわけですが、サイトもメールも快適に動いているようです。
あとは、仕事が順調であれば…

引越顛末記
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